◎「ジャクジー」は「若血」だ? !
近年 テレビや雑誌で「バスタブの水中で気泡を噴射するタイプのモノ」を指した「ジャグジー」「ジャクジー」という言葉を見聞きすることが多いですが・・

元々は米国のJACUZZI(ジャクージ)社が1968年に 世界初のポンプ一体型のワールプールバスと称したモノを開発して「JACUZZI WHIRLPOOL BATH」という名の商品としたもので 「JACUZZI」 は登録商標となっています
ですからJACUZZI社製以外のこの種のものを表現する時に・・他の企業や放送や出版物などでも「ジャグ(ク)ジー」が使えないのは勿論 一般の人も使わないのが識見でしょう
本家の「JACUZZI WHIRLPOOL BATH」を扱っている日本の会社は各社で若干の相違がありますが 商品名のカタカナでの表記を・・「ジャクジ」又は「ジャクージ」としています
という訳で JACUZZI社製以外の 泡が勢いよく出る風呂の類は・・「ジェットバス」 「噴流式気泡風呂」 「高速噴射気泡風呂」などと称するのが適当で
同様な風呂を製造又は取り扱いしている日本の大手企業では「ジェットバス」の呼称を採用しているところが多いです
因みにJACUZZI社は「WHIRLPOOL BATH」(ワールプール バス) では登録していません・・それもそのはず・・「whirlpool」は「渦や渦巻」の意味の一般名称なので商品名
には登録できず 会社名にはできるので 米国には有名な「Whirlpool」 (ワールプール)社という家庭用大型電化製品メーカーが先に存在していたから・・「WHIRLPOOL BATH」では「ワールプール社の風呂」となってしまうからでしょう
私が最初にジャクジ社のワールプールバスを知ったのは 40年以上も前のことになるでしょうか・・ある展示会で 第一貿易株式会社(東京都中央区)が紹介しているのを見たからで
その際の展示パネルやカタログ(私は今でも所持しています)に・・
「お金で買えない健康若さ生命を倍増してくれる 命の洗濯機ジャクジ ≪ 若血 ≫ ! ワープルバス」(「」内 原文まま)・・というキャッチフレーズがあり ≪ 若血 ≫が ダジャレ的な当て字ながら的を射た表現で 私はこれは名コピーだと思います
ただし その当時の製品は現在の形態とはちがって 気泡噴射装置をバスタブの水中に設置するものでした
(当時の第一貿易株式会社カタログからの下図参照)

その後改良され現在は装置がバスタブの外の隠せる位置に配置されてスッキリしています(冒頭写真:エレクター株式会社発行のカタログから)
◎会社(ブランド)名が代名詞となった・・
さて日本ではこの「ジャクジ」は 米国のJACUZZI (ジャクージ)社の社名がそのままジェットバス類の代名詞となっているものですが 同様な例は・・ベトナムにおけるHONDA」で 日本の「ホンダ」もそのままバイク(オートバイ)を表す代名詞となっています
◎商品名が代名詞となった例では・・
「味の素」(味の素株式会社)は「化学調味料」の代名詞 / 「セロテープ」(ニチバン株式会社) は「セロハンテープ」の代名詞 / 「ホッチキス」(米国ホッチキス社) は「ステープラー」又は「ステープラ」の代名詞だったが 現在では商標権消滅で「ホッチキス」が主流 / 「マジック(インキ)」(商標権は株式会社内田洋行にあり 製造・販売元は寺西化学工業株式会社) は「油性マーカー」の代名詞 / 「ウォークマン」(ソニー株式会社) は一時期「携帯カセットプレーヤー類」の代名詞 / 「デジカメ」(三洋電機株式会社) は 同社の登録商標でしたが 当初からオープンにしたため一般社会には「デジタルカメラ」とは言われずにそのまま浸透しました
◎米国にもあった「National」ブランドの会社
・・なぜ松下電器は「National」から「Panasonic」になった?・・
・・なぜ松下電器は「National」から「Panasonic」になった?・・
2008年10月に松下電器産業株式会社は社名を「パナソニック株式会社」(英文表記:Panasonic Corporation)に変更しました
会社側発表では「これまでの松下電器 ナショナル パナソニック など 企業イメージを分散していた名称を統一して強化し グローバルブランド化するため」・・というような説明
しかし同社は 既にその昔にブランド変更せざるをえない事情がありました・・それは・・
米国には 有名な「National Radio co」という通信機器メーカーが存在していて 当然「National」は商標登録されていたのです
そこで 松下電器は 輸出商品に「NATIONAL」は使えず・・
1955年(昭和30年)に初めて「Pana Sonic」ブランドにしたスピーカーを輸出 1966年(昭和41年)に英字表記の「NATIONAL」ロゴを国内向け製品に使い 「PANASONIC」ロゴを海外向け製品に使用を開始した・・という経緯があったのです
下図は米国の「National」社の 通信受信機の一例です(ブログ「昭和三丁目の真空管ラジオ カフェ」より引用)
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下図は米国の「National」社の 通信受信機の一例です(ブログ「昭和三丁目の真空管ラジオ カフェ」より引用)

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