今年2020年の1月18日~7月19日までニューヨークの「MUSEUM OF THE MOVING IMAGE」(映像博物館)で「エンヴィジョニング2001展」が開催されて スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」に登場したモノや資料パネルが多数展示されている 1968年の映画公開から半世紀を経た今も根強い人気があることの証だ
◎「airborne(エアボーン)」社のチェア「DJINN(ジン)」
◎「airborne(エアボーン)」社のチェア「DJINN(ジン)」
この「エンヴィジョニング2001展」での展示物の一つであるイス(イスともソファとも言えるモノ)は映画の中では宇宙ステーションの中のヒルトンホテルのロビーに多数置かれていたものだ
↓映画の中のイス
↑「DJINN LIVING」シリーズ
◎映画中のイスの色は「ピンク系」
映画で使われたイスの色が”赤かピンクか”の論争が長いあいだあったらしいが 2018年にロンドン南部の個人宅で本物の当該品が発見されて”ピンクである”ことで決着 ところで私が1969年に入手したエアボーン社のカタログにはDJINNシリーズの商品には使っているジャージ生地はピンクとブルーの2種があり ピンクのほうは映画用イスにも使っているものと同じに見えることから 早くからこのカタログを多くの人が見ていたら論争も起こらなかったのではないだろうか 以上の文中では「ピンク」としているが正確には「やや赤みがかったマゼンタ(濃いピンク)」
↑「DJINN LIVING」シリーズ「DJINN 7111」(ピンク)
◎万事にこだわるキューブリック監督が選んだモノたち
◎万事にこだわるキューブリック監督が選んだモノたち
原作者であるSF作家アーサーCクラークと共同で脚本を作り 構想から4年かけてこの映画を完成させた 使用した音楽は有名作曲家に作曲依頼したりもしたが 古今東西の既存曲も聴き尽くして選曲もした結果が 映画冒頭の「ツアラトゥーストラはかく語りき」(リヒャルト・シュトラウス作曲)を そして“地球と月の中間点に浮かぶ宇宙ステーション”が人口重力を作るために1分間に1回転しながら浮かぶシーンでは「美しき青きドナウ」(ヨハン・シュトラウス作曲)を採用した
↑スタンリー・キューブリック(左)とアーサーCクラーク
↑撮影現場のスタンリー・キューブリック
↑撮影現場のスタンリー・キューブリック
また“時空を超えるシーン(大量の光るすじが放射状に出現する)”作りだけに4か月も費やした
◎実在の企業名が多数登場
映画の真実味を出す意味と製作費捻出のためもあってか?実在の企業名が多数見られた・・宇宙機の機体には「パン・アメリカン航空」(1991年に破産・消滅)の文字とマーク / 宇宙ステーション内部には「AT&T」や「ヒルトン(ホテル)」の表示があるブース・出店 / 「IBM」のマークも所どころに見られる(当初は登場するコンピュータすべてにIBMマークが付けられる予定だったが宇宙船内の”意思を持ったコンピュータHAL9000”が人間に反抗し 殺人と殺人未遂を起こす筋書きであることに気づいたIBM社は撤退したものの 撮影現場が徹底せずに一部に同社のマークが残されたまま撮影されている) その他 表面に出ない一流ブランド品も多い・・「HAMILTON」のリストウォッチ / 「アルネ・ヤコブセン」のカトラリー / 「ハーディ・エイミス」がデザインした未来志向の服など・・そして「airborne(エアボーン)」社のチェア
↑宇宙機の機体にはPAN AMERICANの文字とマーク
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以上文中にはキューブリックについて非常に詳しい「キューブリック・ブログ」http://kubrick.blog.jp/archives/52345526.html
より引用した部分があります
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