今年2月24日に発信した私のブログ「陸上競技トラックがスーパー楕円なら好記録出る?!」の中でスーパー楕円採用の提案をしていたところ 別の提案が現れた!
◎200メートル走で0.04秒短縮できる案
今年2020年6月4日朝日新聞に こんな見出しの記事が掲載された 「ボルトを超えられる?理想のトラック・・仏数学者が考案『200メートルの記録0.04秒短縮』」

それによると仏国立科学研究センター研究部長のアマディン・アフタリオンさんらは 一周400メートルのトラックを人間が走る際の”カーブの走り方” に注目して 遠心力 地面からの反発力などの影響を計算して スピードを殺さずに 最も効率よく加速できる方程式を導き出してコンピュータで最適解を得たという 

その結果は・・トラックの直線部分が55.52メートル 半径44.88メートルの90度カーブを2.52メートルの短い直線でつなぐ形となった 

ところが世界陸連の競技技術規則では”トラックは2本の直線と半径が等しい2本のカーブで構成する ただし最も外側のレーンのカーブの半径が40メートル以下でなければならない”としているので 国際的な標準トラックは84.39メートルの直線と半径36.5メートルの180度カーブから成るものが多い 

したがって今般のアマディン・アフタリオンさんらの発表案も以前に私が提案したスーパー楕円案の双方とも規定外となることにはなる しかしそれはそれとして この2案のどちらの方が好結果を生むのか非常に気になるところ どなたか比較計算してください!
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赤線が仏国立科学研究センター案(朝日新聞記事より引用)
スーパー楕円
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◎スーパー楕円のおさらい
super-oval-sikiこの式でnが2.5のときスーパー楕円(nが2のとき楕円 a=bのとき円  aはx方向の長さ bはy方向の長さ) 
(式に関してはhttps://tamanobi.hatenablog.com/entry/2015/07/18/060345 より引用)

◎ピートハイン氏はスタジアムの形にもスーパー楕円を採用

氏はスーパー楕円の発見者でありその応用実際例がいくつかあるが その中にメキシコオリンピックにも使われたサッカー専用の「アステカスタジアム」があり その外観の外周をスーパー楕円の形状にした設計を行った
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アステカスタジアム (写真は分田 真氏のHP
www.echna.ne.jp/~bunden/suprelips.html より引用)

◎スーパー楕円のスピーカーのオーディオセット登場

(株)ラシュラン(福岡市)は2009年から2013年にかけて 当時のオーディオ総合メーカーであったオンキョーと共同開発して”スーパー楕円形状のスピーカー”を採用した一体型オーディオシステムを限定生産販売した そのスピーカーの特長は”音楽に含まれる癒し特性「1/fゆらぎ」を忠実に再生する”のだそうだ
audio-name
super-oval-speaker

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