最近は生成AIの利用が色々な分野で多様に展開され始めていて、その中の一つに”あたかも実在の人あるいは故人がそこに居るように(モニター画面などに)登場して動いたり、会話をする”というカタチがある。
その例をいくつかあげてみますが、その多くは現段階ではモニター画面を通しての事例です。

例1) 関ジャニの村上信五↓の生身の本人ではなく、
生成AIによる”彼の分身”のような”生成AI版の村上信五”

↓これは生身の村上信五
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それがモニターに現れて、その彼を観る人と質疑応答などをする。

あたかも本人が実際に(いわゆる口パクではなく)しゃべって応答しているように見えるが、それも事前に10時間(だったか?)かけて彼本人の顔、姿、声、経歴、信条、志向、好みなどありとあらゆる関連情報をAIに学習させた結果、実の本人になり代わっての応答が成立しているという様子が・・先日のテレビ番組の中で紹介された。

例2) 三井住友フィナンシャルグループでは中島達社長の身代わり”生成AI社長”並存
『社長の講演などの発言を生成AIが学習して社長の分身になった”生成AI社長”を活用する試みが昨2024年7月から行われている。

↓(左)本物の中島社長と同氏のAI社長 / (右)中島社長が分身のAI社長と質疑応答する様子
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中島社長が”生成AI社長”に向かって「もしAI社長が新社長になったとしたら、どんなスローガンを出したいですか?」という質問すると、

生成AI社長は「スローガンは・・未来をつくる覚悟・・です。ちなみに覚悟を問われる時が一番 心が躍るんですよね」と答えたのに対して

中島社長は「ありがとうございます。大変参考になりました。どこかで使わせていただきます」と答えていた。

中島社長いわく「(“生成AI社長”導入の)目的はAIを気軽に使うきっかけにしたい。現在、社員はチャットで”生成AI社長”に質問することができるようにしている。今後は”AI上司”も開発する予定」』
(『』内の内容と画像はNHKテレビより)

例3) キリンホールディングスでは”役員になった生成AI”が活躍
同社では”人の顔あるいは姿を使わない、いわば「答えは出すとも姿は見えず」というカタチの生成AIを「生成AI役員」として採用して社内の経営会議などに参加させる試みを今年2025年7月から始めた。

↓(左)パソコン内のAI役員が参加する会議の様子 / (右)南方社長
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『南方健志社長いわく(AI役員は)「議論の場で、漏れが無いか指摘してくれるなど補助システムとなって、(人間の)社員たちは非常な”気づき”を得るという、一つのツール的存在かなと思う」』
(『』内の内容と画像はNHKテレビより)

そして生成AIを”あたかも故人の蘇生、あるいは故人との対話”に利用され始めた例が・・

例4)『人物が写っているたった1枚の写真から、その人物がいろいろな動きをする動画を作る会社「写真復活スタジオ」(東京・市ヶ谷)

同社が扱った例では、ある女性が結婚式の直前に父親が他界してしまったので、バージンロードを一緒に歩いてくれることが叶わなかったのだが、

その父親の写真から、生成AIを使って生前の動く姿を再現して”父親との二人でバージンロードを歩く姿”を動画として見ることができた.。

その中での父親は時々、彼女の方に目を遣る動作もし、彼女もまた父の方を向いて互いに微笑むという様子の動画が作られている。

(勿論、この会社の“写真人物の動画化”は故人以外も対象)』

↓父親と娘の写真をそれぞれ1枚ずつ生成AIに取り込んだ 
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↓(左)父親と娘が一緒になった動画 / (右) 父親と娘が見つめ合いほほえむように”作られた”動画
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(『』内の内容と画像は「日本テレビ」番組より)

例5) 実際の人ではなく、ホログラムで立体的に浮かび上がり、動きもする人物やキャラクターとの会話が生成AI利用でできるようにもなっている。(下の画像も含めてHNKテレビより)

↓ホログラムによるキャラクターと実際の人が会話する様子
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例6) パソコン上に設定したある特定の故人が、まるで生きているようにチャットGPT形式?で会話をしてくれるアプリがある。

実際に紹介された例では・・恋人に先立たれたある女性が、生き返ったような”AI恋人“と(顔や姿は現さないで文字でのやりとりだが)”今の辛さや悲しさを伝えながら会話する”様子が紹介されていた。

彼女は懐かしさと、まるでリアルな話の内容から涙を流しながら対話をしていた。

以上の例などから、生成AIの利用範囲が広い中で特に“故人の再現、再来”を主軸にした応用展開が考えられる。

私は昔、あるメーカーに勤務していた中で、”故人の生前の声と(動く)姿が現れる仏壇”の商品化を社内提案したことがあって、社内の反応は「おもしろい」という声とともに「気持ちが悪い」という意見もあったが、結局は予測需要量とコストの関係から採用されなかったという経験をしたが・・

今や生成AIなど利用で新しい機能を備えた需要度が高い仏壇あるいは祭壇とすることが可能となったので”まるで故人と実際の会話ができるような仏壇・祭壇”を登場させることができる。例えば・・

仏壇の“おりん”を鳴らす、または”ロザリオ”(小さな十字架にチェーンが付いたモノで、西洋版の数珠のようなもの)を祭壇にかざせば、”生成AI故人”が小型モニターに現れて、対面する実際の人との挨拶や会話が始まる。

そこでは出来事の報告、喜びや悲しみの共有、グチを聞いてくれる、悩み相談などなど、生成AIが学習した”生前の故人特有のあらゆる情報”を基に、その故人ならではの回答や会話が顔の表情や身振りを伴ってなされる。

また、最近は超コンパクト仏壇や壁掛け型仏壇も登場しているので、生成AI利用仏壇・祭壇の物理的な形態の参考になろう。

(TBSテレビ「Nスタ」より)
new-butudan

そして、既にスマホの中に仏壇を取り込むアプリなどはいくつか登場しているものの、生成AI故人と対話できるものはまだ無いようだが、

いずれスマホ使用のポータブル版”AI故人が出てきて、会話もできる仏壇・祭壇”が出現するのでは?!
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