(写真は教育出版社「植物図鑑」web版より)
◎安藤忠雄氏の設計「本福寺・水御堂(みずみどう)」のハス
◎安藤忠雄氏の設計「本福寺・水御堂(みずみどう)」のハス
元ボクサーにして独学で建築家となって有名な安藤忠雄氏。
氏の作品は国内外で人気あり、国内では「水の教会」、「風の教会」、「光の教会」(以上=教会3部作)、「表参道ヒルズ」、米国の「フォートワース美術館」、最近では「こども本の森・中之島」、などが紹介されることが多いのですが・・
建築関係者以外にはあまり知られていない?と思われる「本福寺・水御堂」は、兵庫県の淡路島の北端近く(淡路市浦1310)で大阪湾を見下ろす小高い丘の上に建つ鉄筋コンクリートのちょっと変わったお堂。
平安時代後期に創建された本福寺(真言宗御室派別格本山)に新しくお堂を建てる計画が1980年代末に生まれ、設計依頼された安藤氏は、「従来の寺院建築の大屋根は権威主義の表れであるから、これを排するかわりに”ハスで満たされた水盤のような池”を屋根に見立てて、その下に御堂を置くデザインとした。これにはかつてインドで見たハス池の光景を頭に浮かべながら、お釈迦様の象徴と言われるハスに満たされた“大屋根がわりの池”を頂く御堂のほうがよほど仏教精神にかなっているのではないかと考えた」と述べている。
こうして1991年に完成したのが・・「本福寺・水御堂(みずみどう)」
◎「バスクリン」ならぬ「ハス・クリン」はいかが?!
・・・水御堂を盛り上げるために私が出した案・・・
水御堂を建てた本福寺。実はこのお寺では、私が勤務していた会社の物故社員の慰霊法要が毎年行われていたのです。
そこで会社も、水御堂完成にあわせて、話題作りをして盛り上げてさしあげようということになって、私の所属する部署にその方策を考えるよう上層部から指示があったので数人からなるチームが取り組んでいました。
そこで先ず出たのは、「水御堂」という呼び名は印象力が弱いので、「蓮御堂」のほうが良いと思われるが今さら呼称変更はできないので「水御堂(蓮御堂)」という表現を推すことにしたそうで、その上で色々な案が出ていたようですが、途中で”チームメンバーではない私”へも「何か案はないか」という問いがあったので、私が提案したのは・・
「ハスの葉からの聖なる水『ハス・クリン』」
私が子供の頃には「朝露を集めて墨をすり、それで七夕の短冊に願い事を書くと成就する」という”言い伝え”がまだしっかり残っていた。(同時に「字も上達する」という教えもある)
ただし(地方によってか?)”露を集める方法が二種類”あって、一つは”里芋の葉にのっている露を集める”、もう一つは”ハスの葉にのっている露を集める”。
(↑写真は「国立研究開発法人 物質・材料研究機構」のメールマガジンvol-104より引用)
・・という特徴が同じゆえにどちらでも良いのでしょうが、土の畑に在る里芋の葉からの露のほうが相対的には得やすく、池や沼に生えているハスの葉から露を採るのは苦労と危険を伴う。
そして、”極楽浄土はハスの花が咲き満ちている”、”お釈迦様は誕生してすぐに7歩あるかれ、しかもその足跡にはハスの花が咲いた”という”教え”があることや”仏様はハスの花をあらわす「蓮華」の上ににおわす姿の像や絵画が多い”ことなどから・・
得難くしかも聖なる”ハスの葉の露“は『ありがたい』ことになり、これを集めてつくられた水(聖水?)に「ハス・クリン」という名を付け、「このありがたい水で墨をすって願い事を書けば成就!」とうたって売り出せば、話題となり参拝者も増え(俗世的ですが)収益にも貢献することが期待できる・・という狙いです。
さてこの私の提案は、面白いから検討すると言われたものの実現しませんでした。しかも「ハス・クリン」というネーミングは一瞬大受けしたものの有名な入浴剤の「バスクリン」との関係で直ちに却下されました。(私は丁度、本来業務に忙しかったことと、間もなく転勤したので、その後の詳しい経過や結果を把握していませんが、"水御堂のプロモーションビデオ"の製作・提供はしたようです。)
最近になって知ったことですが、「蓮文化研究会」の会長:南 定雄氏によれば、「蓮は食用としてはレンコンは勿論、蓮の葉茶や実もおいしいが、その他にも”化粧品”や”香水”を化粧品メーカーとともに開発した」・・そうで、「その手があったか!」と思った次第です。
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