徒然G3(ツレヅレジイサン)日話秘話飛話

兼好法師ならぬ健康欲しい私がつれづれなるままに お伝えしたいこと綴ります。 時には秘話もあり!

    ジャンルは不特定で硬軟織り交ぜながら 皆様に何かお役に立てば幸いです

    2021年08月

    今回は前回にとりあげたROC(ロシア・オリンピック委員会など)と2文字が共通というだけの関連でRCAについてです。
    私が知っているRCAには2種類あり、その一つがアメリカの会社・・

    ◎RCA=Radio Corporation of America
    1919年、米国GE(ゼネラルエレクトリック)社から社内起業で独立創業。その名の通り一時は全米各地のラジオ放送局の大半を傘下に収め、自らNBC放送局も経営。

    ↓初期のRCAロゴマーク
    rca-mark2 (2)
    1929年、ビクタートーキングマシン社を買収して「RCA VICTOR」となる。この時点から"犬のマーク"も併用するようになった。
    ↓RCA Victor時代に使われたロゴと犬マーク(モデルとなった実在の犬の名は「ニッパー」。亡きご主人(HIS MASTERR)の声(VOICE)を聴く姿 (画像はttps://www.flickr.com/photos/bartsol/21439372276より引用)
    nipper2 (2)

    そして同社は40年後の1969年に「RCA」と改称。
    後年のRCAのロゴマーク
    rca-logo

    1980年代に開発商品の市場投入失敗で巨額損失が生まれ、GE社がRCAグループごと買収。

    その直後からGEはNBC以外の事業や犬のマーク、RCA商標権などは複数の他国企業などに売却・譲渡して現在、RCAマークはあまり見られなくなった?。

    ◎RCAの名を残すピンとは?
    RCA社は、世界初の「電気式蓄音機」(今で言えば”音の出るレコードプレーヤー”)発売、後のカラーテレビの一方式となる「NTSC方式の原型」を開発、レコードの作製時・再生時に必要な規格「RIAAカーブ」(内容は説明長くなるので省略)を開発。その他、ラジオをはじめとしたAV機器「RCAレーベルのレコード」などが製造販売されていた。

    しかしながら日本(に限らないか?)で、今でも名前が残っていて、多くの人が使っているのが、同社が開発した「RCAピン」。名前だけではピンとこない方も、下の写真を見ればお分かりのはず。テレビとAV機器をつないだりする場合などに使われています。
    RCAピン(左)普通タイプ (右)金メッキした高品質タイプ
    rca-pin-dual (2)
    ※機器の裏側などにあってRCAピンを受け入れる端子をRCAジャックとも言う。

    ◎マイク(マイクロフォン)の発達に貢献したRCA
    マイクの最初はエジソンも手掛けた「カーボンマイク」(中に炭素の粒を封入したもの)だったが、1930年代初頭にRCAが「ベロシティ(別称リボン)マイク」という”電極の間に薄い金属製のリボンのようなモノを配置した構造”のマイク「RCA 77A」を開発して、一気にマイクの音質が向上した。

    RCAはその後もマイクの改良と用途別の品種追加開発を重ね、1932年以降に「77型」の廉価版として出した「RCA 44A」、「RCA 44B」、「RCA 44BX」が普及した・・というわけで、日本でもNHK技術研究所と東京芝浦電気(東芝)がRCAへ特許料を払って、「RCA 44BX」をモデルにしたベロシティマイク「東芝A型」を1937(昭和12)年に開発。形状は「RCA 44BX」の完全コピーとしか見えない。
    ↓「RCA 44」シリーズのマイク。女性アナウンサーの顔と比較すると大きいことが分かる。(画像はNational Geographic チャンネルテレビより)
    rca-mic (2)
    実は、この「東芝A型」マイクは1945(昭和20)年8月15日の玉音放送のための天皇の声を事前に録音するために使われ、音声はレコード盤(予備を含めて2枚)に収められて、これが当日に再生されて流された。(つまり、玉音放送は天皇のライブ音声ではなかった)

    ※マイクはその他にも種類があり、ドイツのノイマン社なども有名だが今回は割愛します。

    ◎RCAに繋がる、今のJVCKENWOOD
    1927(昭和2)年 ビクタートーキングマシン社(2年後、RCAに買収された)の日本法人として日本ビクター蓄音機(株)発足。

    1938(昭和13)年 RCAビクター社が資本撤退すると同時に日本ビクターが日本国内における犬のマークとビクターの商標権を取得。これによって"犬のニッパー"のマークは米国のRCA Victor社と日本の日本ビクター社の双方で使用される状態になった。

    以後、日本ビクター社は電気式蓄音機(上蓋を開ければ内側には犬のマークが入っていた)、ラジオ、テレビ、ビクターレコードなど手掛けていたが、一時経営不振で松下電器(現パナソニック)傘下に入っていて、その時期に開発したVHS方式ビデオは世界的なレベルでの普及シェアで優位に立ち、ベ-タ方式を駆逐した。その後松下電器傘下から離れて特色あるオーディオ機器などを世に出してきた。

    2008(平成20)年 日本ビクター社とケンウッド社は共同持ち株会社のJVCKENWOOD社となった。KENWOOD社は前名称の「トリオ」社時代からオーディオ製品の他に、アマチュア無線用の通信機器メーカーとして現在も確固たる存在。

    現在、社名としてはJVCKENWOODだが、製品領域ごとにブランドを使い分けて、JVCとKENWOODとVICTORがある。VICTORブランドには米国RCA由来の犬のマークが現在も使われている。
    kenwood3
    日本のビクターマークの変遷は・・

    ◎参考品:67.5ボルト電池使用のRCA携帯ラジオ
    下の写真は私の手許に在るRCA VICTORと名乗った時代に発売のポータブルラジオ(MADE IN USA)だが真空管(4本使用)式なので、67.5ボルトと1.5ボルトの乾電池・各1個で動作した。1950年代後半の製造か?’(大きさは約だが横19 縦14 奥行5センチ) 

    このラジオ、私の父が友人から譲られたモノだったが、ある時に私があの高尾山に登る機会があって、父から借りて携帯したのだが、ほとんど放送を受信できずにがっかりしたことがあった。東京都区内では問題なかったものだが、当時のラジオの感度はこんなものだった。

    今は中身を私が分解してしまって本体内部は空になっている。

    rca-radio3 (2)
    RCA VICTORの文字が・・
    rca-dial (2)
    本体裏蓋の裏には仕様説明が・・
    rca-radio1 (2)
    (上の一部拡大)RCAマーク、RCA Victor、犬のマークの揃った複雑な表示
    rca-radio1 (3)
    ※67.5ボルト電池はいわゆる「積層電池」で、中身は1.5ボルトの小さな電池ユニット45個を積み重ねたもので、外形寸法は8X7X4センチくらい。日本でも普通に買える時期があって、私も購入経験はありましたが、現在は入手困難。しかし秋葉原やネットで中国製などがわずかに出回っているそうです。
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    追記:世界的なレコード販売店展開のHMVは、その名前の由来が「His Master’s Voice」の頭文字をとったものだとのことで、今の今まで私は知りませんでした!
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    次回は、もう一つの「RCA」についての予定です。
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    「TOKYO 2020」において、ロシアは以前に起こした“組織的ドーピング問題で2022年12月までは国際的大会には国としての参加は認めらない”ために、「ROC=RUSSIAN OLYMPIC COMMITTEE=ロシア・オリンピック委員会」と名乗りながら個人資格で参加というアイマイな形になっている。本来ならロシアは「RUS」という表記なのだが・・。さて今回の「ROC」という表記、かつては現在の台湾のことだった。

    今大会のROCのマーク
    roc-mark

    ◎ROC=REPUBLIC OF CHINAだった!
    現在の台湾が中華民国と称していた時期には、それを英語表記すればREPUBLIC OF CHINA。つまり頭文字をとればROC。オリンピックでは、1972年ミュンヘン大会(ゲリラによるイスラエル選手団犠牲事件あった)や1976年モントリオール大会(コマネチ活躍)において「ROC」表記が使われたのが最後。

    今回のTOKYO 2020では台湾は「CHINESE TAIPEI」としてIOCコード(オリンピック用の略称)を「TPE」とされた。他方、中国のIOCコードは「CHN」。
    今大会でのCHINESE TAIPEIのマーク
    Chinese_Taipei
    ところで、ROCは台湾製品に「MADE IN ROC」として使われている。私自身はこの表記がされた製品をいくつか実際に見ているが、果たしてこの表記が今でも続行しているのかは知らない。現在は「MADE IN TAIWAN」表記のほうが多いように見受けられるが・・。

    一方、中国の正式名称は「中華人民共和国」なので英語表記は「PEOPLE‘S REPUBLIC OF CHINA」なので略称は「PRC」。ゆえに中国製品には「MADE IN PRC」が使われるが、現状は「MADE IN CHINA」表記のほうが多いのではないか。

    ◎IOCコードは一般的略称や単語とダブリも多い!
    国。地域名、IOCコード、他の意味・・の順に並べると・・

    アンドラ=AND=~と、そして
    アンティグア・バブーダ=ANT=蟻、ANTENNA(アンテナ)の略
    アルメニア=ARM=
    バルバドス=BAR=棒、飲み屋 など
    ベリーズ=BIZ=BUSINESSの略称。クールビズなどに
    デンマーク=DEN=隠れ屋、私室
    スペイン=ESP=超能力の一種
    フィンランド=FIN=魚のヒレ、飛行機の垂直尾翼、フランス語で英語のENDと同義
    ギニア=GUI=グラフィック・ユーザー・インターフェース(機器などの使い勝手をよくするための視覚的処理など)の略
    グアム=GUM=ゴム、チューインガム
    ガイアナ=GUY=男、ヤツ
    ジャマイカ=JAM=ジャム、押しあい
    ラトビア=LAT=LATITUDE(緯度)の略称
    ルクセンブルク=LUX=ヘアケアやボディケア製品の英国ブランド
    マダガスカル=MAD=気が狂った
    モナコ=MON=MONDAYの略
    ソロモン諸島=SOL=太陽(神)など
    スリランカ=SRI=SOCIALLY RESPOSIBLE INVESTMENT(社会的責任投資)の略
    バヌアツ=VAN=日本にアメリカントラッドスタイルを流行させたアパレルブランド

    ついでながらIOCコードではないが中国の略称「PRC」は鉄道運行システムにおいての「自動進路制御装置」の略称と同じで、これは「列車集中制御装置」である「CTC」とコンビで機能する。

    ◎飛話・・プール飛込みで絶対してはいけない行為 ?!
    五輪に限らず競泳のスタートでは(背泳を除けば)、両手を頭より前に伸ばした格好で飛込みますが、両手を前に出さずに頭から水に突っ込んだら、プールの底に頭をぶつけて、首の骨を折るか、脳挫傷を起こして後に思考能力低下、発語障害、意識不明、身体能力マヒなど発症の危険性があるので・・
    ”水泳時に両手を前に出さない飛込みは絶対にやってはいけません“
    ご本人は勿論、子供さん、お孫さんがおられる方、是非とも注意してあげて下さい!

    私は高校時代の体育の水泳時間の合間に、” 両手を前に出さないで頭から水に飛び込んだらどうなるか?”という疑問が浮かんだので即実行。結果はアッという間にプールの底に頭をガーンとぶつけて、一瞬「これはマズイ!このまま死ぬのか!」という思いが脳内を駆け巡った。まことに幸いにもその後の身体状況に異常は現れなかったが、元々良くなかったアタマが悪化したような気がする。

    普通の飛込み方
    tobikomi2
    映像はhttps://sposhiru.com/be36d577-0c08-4841-b3cb-aa853b1706caより引用

    両手を前に出さない飛込みではこうなる
    IMG_20210814_0001 (2)

    私がその後に考えてみたら、”頭より前に伸ばした手”は入水直後の適度な身体角度を得るための、飛行機などの昇降舵のような役目があるのだろう。もう一つ、実は普通の飛込みでも入水角度※が大きすぎると
    底に頭をぶつける危険があるそうで、つまり手を前に出していれば、入水後の身体角度が適度に確保され、かつ、間違っても頭より先に手が底に着くので頭は守られることになる。
    ※飛込みの指導要領では推奨入水角度は45度(一部には30度推奨もある)

    それにしても不思議なのは、射程距離が300~1000数百メートル(特殊な7000メートルもある)という”ライフル銃を水中で発射したら弾が2メートルにも届かない”という不思議な現象を考えると、たかが人間が頭から水に突っ込んだくらいで1.5メートル下の底に届くものかということ。
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    「おもしろ画像」・・今大会で偶然に撮影された”飛込み人間T文字”
    tobikomi1 (2)
    https://the-ans.jp/tokyo-olympic/182459/2/より引用
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    ◎東京オリ・パラのエンブレムの文字が惜しい!
    以前に発信したの私のブログ
    (2019年6月26日 付け)でふれましたが、1964年の東京五輪のシンボルマークにそえられた「TOKYO 1964」という表記の中の文字どうしの配置が良くなかったのに比べれば今回の「TOKYO 2020」は大きく改善してはいる。
    mydauedgr92c4qadw1vg (2)
    しかし、"まだよくない"・・その改善点を指摘するにあたって、ここでは便宜上"
    TOKYOのアタマの"TとOの文字間隔"を基準とした場合について述べます。

    1)
    "TとOの文字間隔からすると、他の3文字は微妙に間隔を調整する必要があり、特に"KとY"の間隔は狭めねばならない。

    2)上記1をクリアしたとして、2020の中の各数字間隔が、左の
    TOKYOの各文字間隔より明らかに狭い(いわゆる「つまっている」)から広げなければならない。

    3)上記1,2をクリアした上で、もともと
    TOKYOと2020の2語の間が狭いので離す。

    以上の調整は微妙な操作となりますが、ここで言う"間隔"とは"感覚"的でもあります。

    私があえてこの提言をするのは、この東京オリ・パラのエンブレムを考案した野老朝雄(ところ あさお)氏が私の出身高校の後輩でもあるからで、今後はレタリングにも注力をして、更なる活躍を期待するからなのです。
    ※参考までに、
    野老氏ご本人が語る"エンブレム創出"の経緯は・・
    https://www.parasapo.tokyo/topics/22117
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