徒然G3(ツレヅレジイサン)日話秘話飛話

兼好法師ならぬ健康欲しい私がつれづれなるままに お伝えしたいこと綴ります。 時には秘話もあり!

    ジャンルは不特定で硬軟織り交ぜながら 皆様に何かお役に立てば幸いです

    2020年06月

    ◎新商品テストするなら・・札幌 福岡 広島か
    世に商品(モノあるいはサービス)を送り出すには テストマーケティングと称して 販売前に 一部の人やグループあるいは地域を対象に商品を試してもらって反応や評価を得ることがよくある
     
    商品の性格や種類によってテスト対象は色々だが 一例をあげるならば・・地域では
     
    北から札幌 仙台 東京 横浜 名古屋 京都 大阪 神戸 広島 福岡が対象となることが多いが
    最大都市である東京都をその対象から除外することも多く その理由は 発売前に情報が漏洩・拡散するリスクが大きいことと この地でもし悪い評価が出たらダメージの拡散も大きいことにある 

    そこで 東京から離れてはいるが“都市として大きすぎず小さすぎない”で“新しもの好き志向”などから特に札幌 福岡 広島が対象になることも多いと言われる

    日本での紙おむつの先駆けとなったパンパースについても福岡で行われたし 私自身は昔に札幌訪問時にたまたま明治製菓(現 明治)のお菓子(キャラメルの類だったか?)を「東京などでもまだ販売していません」と言われてテスト品を食べたことがある 

    現在 私の手許にはいくつかの「テスト品」「見本品」と呼ばれるものがあるのでご紹介!

    ◎白レーベルレコード 
    レコード会社が新しいレコ-ドを出す際 それを事前に音楽評論家や有力販売店に無料配布するもので「見本盤」「プロモ盤」「サンプル盤」などと称し その場合レコード本体の真ん中のレーベル(ラベル)は殆どが白地に文字印刷されているので「白レーベル(レコード)」と呼ばれる
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    白レーベルの例 大塚博堂の白レーベルLP↑ 
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    小川知子の白レーベルLP↑ 

    しかし例外もあり レーベルが白ではない見本盤もある
     
    皆さんはこの見本盤ジャケットの女性が誰だかすぐわかりますか? 
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    答えは「山瀬まみ」・・これは彼女のデビューアルバム「Ribbon」のジャケット写真だから1986年つまり今から34年前のお顔だ
    ジャケットおもての写真ならわかりやすいか?!
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    さて私が所持しているこのアルバムの見本盤のレーベルは白ではなくカラーで彼女の全身写真が入ったものだ
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    ちなみに これら白レーベル盤は昔は中古市場では価格が安かったが 現在はむしろ高価になっているそうだ それも妥当なことで 希少性ばかりではなく初期のレコードプレスとなるために音質も良いからだ

    ついでに・・山瀬まみに続いて歌手からバラドルに転身した井森美幸だが歌手としての売り出しキャンペーン時のキャッチフレーズは「井森美幸16歳、まだ誰のものでもありません」だったから彼女の初レコードはまさに白レーベルがピッタリだったはず!

    ◎飲料の白無地テスト缶
    新しい缶飲料発売に味や香りが微妙に異なる何種類ものテスト品が用意される その一つを私が手に入れたものがあるが これは缶全体が遠目には白っぽい(よく見るとやや青味がかってはいる)無地で
    (青文字の「TULC」は東洋製罐(株)が開発した"生産性に優れ環境にも良い製法で作られた缶"を表すもので この缶の飲料とは無関係) これに中身を表す文字がプリントされた白ラベル貼付という姿 
    ↓(下写真左) 
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    ◎“たばこ”の白無垢テスト品 (上写真右)
    今やたばこは勢いが無いものですが 昔話として・・たばこのテスト品も何種類かを作るようですが
    20年くらい前のこと 私の知人が ある筋からたばこのテスト品を手に入れたそうで その内の一箱を私も貰ったものが今まだ手許にある それは20本入りの真っ白な箱で 3桁の数字と「NOT FOR SALE」の文字が印刷されているだけで 中身のたばこ自体も真っ白で文字の印刷は無し 

    さてその知人はそのテスト用たばこを新幹線の座席で吸っていたら鉄道保安官らしき人に職務質問されるはめに・・特殊な白い箱を窓際に置いていたので目立ったわけだ

    ◎テストマーケティングでGOとなれば・・
    市場評価がわからない内は “発売前に新製品情報が漏れるのを防ぐ意味”と“商品名などを表記したモノをテストにかけて もしも悪い評価の場合はその名前のついた商品への悪い評価がついてまわる事態を避けるため”白無垢スタイルのテスト品を使うが 良い評価を得られて 商品の製造販売にGOがかかれば そこで今度は商品名がしっかり入った「試供品」を登場させて売り込むことも多い いわゆる販促策の一つだ
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    アルコール飲料の「試飲缶」
    (私の所持品はアサヒばかりなのは何故か?)
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    ◎突然ブレーキが効かなくなった !
    数年前のこと 車検終えて一週間も経たないある日 走行開始から15キロくらいの地点の交差点の赤信号で停止しようとして踏んだブレーキが効かずにクルマがスーっと動いたまま 前に停車中のクルマに追突寸前に事態は迫ったところで ハッと気づいた! 

    “サイドブレーキ(ハンドブレーキ)を引いてみよう”・・即座に実行したら クルマは止まった!

    車検整備した工場に再点検・修理をしてもらったが 原因はブレーキオイルパイプからの液漏れ

    フットブレーキ系統とサイドブレーキ(ハンドブレーキ)系統が別になっているので 難を逃れたわけだが

    しかし私が現在運転しているクルマはサイドブレーキ(ハンドブレーキ)が無く 替わりに足踏み式サイドブレーキであり これは微妙なブレーキ操作は無理で 前述のような事態に陥った際には困りそうだ

    クルマに限らず あらゆる物事において それが故障や失敗が起こった際には “何か別の解決策”が講じられるようになっている必要がある いわゆるalternative(オールタナティヴ)でなければならない!

    ◎ホイールバランス狂い時速115キロ以上で振動発生
    昔 “スカイライン”と言ってもまだ日産に吸収される前のプリンス自動車製のおんぼろ中古車に乗っていた時のこと 高速道路走行時に決まって時速115キロから車体に振動と騒音が発生していた 

    当時はその原因が”ホイールバランスの狂い”が原因だとは気づかずにいた 時には大阪~東京間の高速道路ではほとんど振動・騒音状態で往復走行していた
     
    なぜ”ホイールバランスの狂い”による振動が危険なのかと言えば・・振動の連続によってホイールまわりの部品が摩耗したり クルマ全体のいずれかの部品取り付けネジなどのゆるみが生じるから

    実際に私は 過去に大阪→東京間の高速バスに乗車した際にニコンの一眼レフカメラをバッグに入れてバスの座席頭上の棚に置いていて到着後カメラはレンズマウント部品のネジが大きくゆるんでいた 

    つまりバスの”気にもならないような振動”でさえもネジをゆるめてしまうのだ

    この”ホイールバランスの狂い”は現在のあらゆるクルマにも生じ得ること 原因は”縁石に乗り上げたり擦ったりしてホイールが変形や損傷””ホイールに汚れの塊が付いている”など なので要注意!

    ◎水たまりでもクルマエンジンストップ
    これは友人が運転していて私が助手席に乗っていた時のことだが ある水たまりに勢いよく突っ込んだ瞬間にエンジンストップ! ボンネットを開けてみるとエンジンルームに水がかかっていて あちこち水を拭き取ってはエンジン始動を試みて それを繰り返した結果 ディストリビュータの水濡れが主原因だと判明して解決した 

    “水たまり”でさえ こんなことがおこるのだから水害時は勿論 ちょっとした道路冠水時でもクルマを勢いよく運転することは避けないといけない

    いかなる種類のクルマであっても直接的・間接的に電気が無いと動かないのだから 要注意!
     
    ◎TAXIとスタートダッシュ競争してパトカーに捕まりそうに!
    大阪市内でのある夜のこと 交差点の赤信号でクルマ停止 片側2車線で右横にはタクシーが停止 この2台ともが前にはクルマ無し状態 つまりクルマの停止線が”スタートライン”なので青信号でなぜか(私は若気の至りか)2台ともスタートダッシュ! 「よし それならば」と 次の交差点の赤信号でストップ 青信号で再び両車ダッシュするが 決着はつかない 

    そして3回目の赤信号で停止した直後に 私は日頃頻繁にバックミラーを見る習慣をつけていたので”タクシーの2台後ろにパトカーの回転灯”を見つけた! このままでは明らかにマズイと思い 青信号になって今度は普通の発進をしたが タクシーは今までの調子でダッシュ 途端にパトカーのサイレンが鳴り タクシーは"御用"となった

    捕まった理由はたぶん”信号と信号の間の区間に時速40キロ以上で走ったから”だろう・・これもある意味で”パトカーに捕まる危険な?運転!"
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    前回のブログで 私と小・中学校で同級だった榊原栄という音楽家について綴りましたが その彼が中学時代に所属していたブラバン(ブラスバンド部=吹奏楽部)はマーチ(行進曲)演奏が主体でしたが それ以外のジャンルもたまにありました 

    ある年の吹奏楽コンクール用(課題曲だったか?)に演奏した曲が・・

    ◎フィンランディア
    この曲はフィンランドの作曲家シベリウスの作 彼がある歴史劇の伴奏曲を依頼されて1899年に作曲した組曲の中の最終曲部分を1900年に独立させて「フィンランディア作品26」と命名されたもの

    この曲が書かれた頃のフィンランドは「フィンランド大公国」とは名乗っていたものの 東側の国境で接する隣国ロシア帝国の支配下にあって 国民の多くが不満を抱えていた

    その不満を表し 爆発させるように感じるこの曲は 出だしが”怒りを押し殺したような”暗く重い表現 そして中ほどでは金管楽器による「パッパラパパ パッパラパパ・・」と攻撃的な感情表現(金管楽器によるこの表現部分があるから 吹奏楽コンクールの課題曲になることが多かったのだろうか 今回調べたら他の方も この曲が課題曲だったと述べている)

    過激でフィンランド人の愛国心を鼓舞する表現ゆえにロシアはこの曲の演奏を禁止してしまったほど

    →フィンランディア演奏
    https://www.youtube.com/watch?v=D8DxmUutTgc


    このフィンランディアができた1900(明治33)年からまもなく 遠く離れた東洋で日露戦争が起こったのだ(1904年開戦~1905(明治38)年終戦)

    ◎東郷元帥肖像がラベルのビール確かにあるが・・
    従来 巷では「フィンランドは圧政をしいていたロシアを日露戦争で破った日本に対して親日的であり その戦争の中でも有名な
    "日本海海戦"で連合艦隊を率いてロシアのバルチック艦隊を壊滅させた東郷元帥を称えて『東郷ビール』をつくった」というような話が流布されていて 

    私も最近までそう信じていたので 20年ほど前に『東郷ビール』を あるデパートで見つけて数本購入 内1本(空ビン)を今でも保存している

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    これが私の保存している東郷提督ラベルビール瓶


    しかし このブログを綴るにあたって 調べたところ その巷の話は間違いだったことが判明した

    真相は・・このビールの名前は「AMIRAALI=提督」であり 世界中の歴史上有名な提督を24人選んで その各人別のラベルをつけたビールが作られた その内の一つが東郷平八郎元帥の肖像画入りラベルのビールというわけだ

    フィンランドのピューニッキ社が1970年にこの提督ビールシリーズを製造開始して 東郷ラベルのものは翌1971年からの製造 その後この提督ビールシリーズの製造は別のいくつかの会社に受け継がれて 途中に製造停止期間もあったりしたものの 現在も続いているそうだ

    おもしろいことに製造停止期間中に 日本の「日本ビール株式会社」がオランダ産のビールに東郷元帥の肖像画入りラベルを貼ったものを輸入販売していた 実は私の手許に残しているモノがこのオランダ産である 現在は日本産もあるそうだ
     
    ◎フィンランドはバランスとる国なので「親〇〇国」にはならない!
    日露戦争で(フィンランドと国土面積がほぼ同じ小国)日本が勝利した際には 勇気づけられた人もいたが 「ロシアが負けて悲しい」と嘆く婦人 ロシア側の将校となって日本と戦った者もいた

    1917年にロシアから独立の直後の内戦では社会主義信奉者の「赤軍」と それを嫌う「白軍」が戦い「白軍」が勝利して バランスとは無縁の一党独裁のみちを避ける選択をした

    24人の提督ビールシリーズの中には 東郷元帥以外には山本五十六元帥も含まれ日本人二人がいるが ロシアのマカロフ提督 ロジェストヴェンスキー提督の(ともに日本海海戦で日本相手に戦った)二人もしっかり入っている 他には英国ネルソン提督など

    EUに加盟しながらもロシアとの関係にも留意している 国内には「レーニン博物館」や「アレクサンドル2世(ロシア皇帝)の像」「アレクサンドル通り」が存在する

    このように一方の国に偏らない姿勢でバランスをとるので・・フィンランド(正式名:フィンランド共和国)に居住経験のある日本人でも同国が親日的と感じたことはないと言う

    ただし言語の構成的には「膠着語(こうちゃくご)」(私には難しいことはわかりませんが)に分類されるとして 日本語 フィンランド語 トルコ語 朝鮮語 などは同類とのこと

    (東郷元帥ラベルビールやフィンランド事情について詳しくは・・
    https://historivia.com/togo-heihachiro/4207/
     suomi.racco.mikeneko.jp/Elama/ystava.html
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    前回紹介した5人の内の二人 小椋佳と榊原栄に関する追加話です
    ◎小椋佳と あの喜劇王チャップリンの共通点?!
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    チャップリン (wikipediaより)
    小椋佳とチャップリンは”楽譜の読み書きができないのに名曲を作っている”
    と言う点で共通
    していますが 

    “曲として完成させる手法”も共通しています 
    それは先ず本人が曲想に基づいて口ずさみ 
    それを別の音楽専門家が聴きながら譜面起こしをし 
    編曲もする
    のです
     
    小椋の場合はその専門家の一人として安田裕美の存在があり
    彼女は「よく小椋さんの家に行って曲作りと譜面おこしを手伝いました」
    と述べています 

    チャップリンの場合も彼の映画の中でスタッフ名掲示には音楽担当として
    チャップリンとともに音楽専門家の名を併記することも多かった 

    ただし小椋佳とチャップリンの二人とも
    楽器が全く弾けないわけでもなく
     
    小椋佳はギターが少しは弾けるし 
    チャップリンにいたってはチェロ ヴァイオリン 
    ピアノ ハーモニウム(一種のオルガン)などを
    独習したものながら弾いていたので 

    二人とも 曲想を練る際に
    楽器を有効に使っている

    チャップリンの作曲した曲の例としては・・
    映画「ライムライト」の「テリーのテーマ」 
    映画「モダンタイムス」の「スマイル」 
    映画「ニューヨークの王様」の
    「マンドリンセレナーデ」
    (自身が指揮する演奏がコレ) などが有名

    〇他にも います
    前記の二人以外にも”楽譜の読み書きができない”とされている人として
    井上陽水 桑田佳祐の名もあがっているが 
    昔 よく知られていたのは美空ひばり この人はやはり天才的で 
    かつて「題名のない音楽会」というテレビ番組だったかの中で 
    楽譜の読めない美空ひばりにクラシックのオペラの一部を
    歌ってもらったが 音楽評論家も賞賛していたほどであった

     
    ◎榊原栄が居たブラバンの演奏と朝礼行進
    前回にも述べたように"山本直純の後継者と言われた榊原栄"
    と私が通った東京都の豊島区立長崎中学校では 
    校庭での朝礼などの集会の後 生徒たちが教室に戻る際に 
    同校自慢のブラスバンド部員(榊原はトローンボーン担当)が
    実演奏するマーチ(行進曲)に合わせて歩を進めた
    ものでした
     
    それによって同校の生徒たちは3年間聴かされると
    部員ならずとも多くのマーチのメロディーを
    口ずさめるようになりました
     
    現在 日本ではブラスバンドという言葉は
    使われなくなったようで 吹奏楽部と名をかえて 
    全国の小学校から大学まで 世界的に見ても非常に多く
    存在するようになっているそうですが 
    “朝礼などに吹奏楽部が出演する学校”はあるのでしょうか?

    さて私たちが覚えてしまったマーチは・・
    「雷神」「忠誠」「星条旗よ永遠なれ」
    「ワシントンポスト」(以上は作曲者スーザ) 
    「旧友」(同タイケ)「双頭の鷲の下に」(同ワーグナー)
    「エルカピタン」「美中の美」などで
     
    朝礼時に最も使われたマーチは「旧友」だったと記憶しています


    〇世界の「マーチ王」:スーザ 
    「和製マーチ王」:古関祐而

    米国の作曲家・指揮者スーザ(1854~1032年)は
    100曲以上のマーチを作曲したので
    「マーチ王」と呼ばれていますが ・・
    su-za
    スーザ(wikipediaより)
    日本の古関祐而も 
    1964年の東京オリンピック用の
    「オリンピックマーチ」 
    NHKのスポーツ中継番組冒頭に流れるテーマ曲
    「スポーツショー行進曲」などを作曲して
    「和製スーザ」と称されています

    スーザも榊原もトロンボーン奏者だった
    スーザは米国大統領直属ワシントン海兵隊楽団で 
    そして榊原栄は中学校のブラスバンド部で 
    二人ともトロンボーン奏者だったことは 
    ちょっとした縁を感じさせます
    ・・・・・・・・・・・・

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