徒然G3(ツレヅレジイサン)日話秘話飛話

兼好法師ならぬ健康欲しい私がつれづれなるままに お伝えしたいこと綴ります。 時には秘話もあり!

    ジャンルは不特定で硬軟織り交ぜながら 皆様に何かお役に立てば幸いです

    2019年12月

    ◎こんな光景 見たことない 風パワー

    まずこの写真をご覧ください

    台風15号来襲から3か月経過した千葉県市原市のかつての立派な杉の林だったであろう場所の横をクルマで通りかけて見えたその光景に思わず停車して撮影したものです 
    太さ直径25センチほどの杉の木が100本ほど 
    幹が地上から15メートルくらいに達したあたりで皆折れているのです

    台風被害でよくあるケースは大木が根元から倒されるものですが それは”お相撲さんが木をグイと押し倒す”ようなもので この杉林の場合は”空手家がパンッと蹴りをいれた”つまり瞬発的な衝撃で木が折れたようで このような異様な状態は見たことがありません

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    ◎“ツングースカ大爆発”連想

    私は思わず昔ロシアで起こった事件“ツングースカ大爆発”の光景を写した写真が頭に浮かびました

    それはロシアのシベリアのツングースカ川上流の地域で 1908年(日露戦争終結3年後)の6月30日7時2分に巨大な火の玉が上空で爆発して広大な森の木々をなぎ倒し火災も起きた事件で 100年以上その原因がつかめなかったが2013年に“隕石によるもの”と解明されたものです

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    爆発現場(karapaia.comより引用)

    この市原市の杉林とツングースカの森跡の写真には共通点が見られます

    それは・・どちらも細い木は なぎ倒されたり折れたりしないで被害が少ないように見えます これは細い木のほうが相対的に柔軟性があるからでしょう 

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    爆発現場(http://zapzapjp.comより引用)

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    ツングースカ川の位置(赤丸)(wikipediaより)

    ◎15号による風害は甚大

    今年・令和元年9月から10月にかけて東日本は台風15号と19号による大きな被害がでました

    被害地域の広さと水害の多さから19号のほうが より注目されていますが 15号による風害は とんでもない事態を招きました

    実は19号の方が大型であったにもかかわらず15号の風害が大きかった理由は15号はコンパクトな範囲に風のパワーが集中したからで 具体的には 千葉県南部沿岸部から同じ千葉県の東京湾沿岸地域にかけてを「アッ」という間(午前2時~3時の間)に風力を注ぎ込んだのです

     

    結果被害は・・マスコミ報道の通り高圧電線鉄塔が折れ送電停止” “コンクリート電柱が折れたり倒れたり”電線に大木が倒れ掛かったりで 大規模停電で一般家庭や商業施設・店舗は勿論停電だが 水道給水所のポンプ停止で水道停止 同様に携帯電話も停止 固定電話も殆どがAC電源使用タイプなので不通(昔の黒電話はOK) ゴルフ練習場のネット支柱の倒壊””屋根瓦と屋根裏がはがされて雨が室内に降り注いだり 漏れたりしたもので 停電と水道停止の両方が10日以上続いた地域も多かった

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    ◎体験談と提案

    千葉県市原市に住む私の知人の体験談によれば・・

    ・木造モルタル2階建ての自宅建物は午前3時頃は風で地震の震度2くらいに揺れた 当然眠られない

    ・3時15分頃 遂に停電 同時刻頃に2階の2部屋で雨漏り始まり 洗面器で水滴を受けた 原因は後述のように瓦が飛ばされたため

    ・朝になり庭に出てみたら 自宅屋根の瓦が 10枚くらいはがされて落ちて割れていた 一部破片は隣家の敷地にまで 飛んでいた

    ・落ちて割れた瓦(切妻屋根の縁に使われるタイプ)をつなぎ合わせて1枚にして重さを測ってみたら4キロありしかもその瓦の2カ所は2寸釘で木部にとめてあったもので これをはがして飛ばすパワーの凄さに驚く

    台風通過後に地区中の屋根を見ると 瓦が飛ばされた家の99%くらいが  伝統的な日本瓦の形をした瓦を葺いていて それ以外の平べったい瓦は飛ばされていないことは 今後の建築上考慮に値すると思える

    ・隣のお宅のカーポートは屋根部とともに太いアルミ支柱の上半分から折れて そのお隣にまで飛ばされそのお宅の2階ベランダをグチャグチャにしてしまった その他近隣では飛んだ瓦で他人様のクルマを傷つけたケースが多く発生

    ・15号通過翌日の日中の室温“は33.5度もあり以後1週間は同様の温度でエアコンと扇風機無しで パンツ一丁で肩首に濡れタオルを掛けて団扇であおぎ続けた 熱中症の恐怖あった

    ・幸いに水道停止はなかったのだが この家はオール電化住宅なので風呂のお湯はできず かといって水シャワーは冷たすぎた また通常の炊事もできず 卓上カセットコンロを使ったが補充用ボンベの買い足しに苦労した(なかなか店に無い)

    非常用の手回し発電機能付きラジオが役立ったが ケイタイ充電機能が付いていないので買い替えたい

    ・今回 近隣のお宅の庭の“太陽光発電・充電タイプのガーデンライト”が一晩中あかあかと灯っていたのを見て これは十分にろうそく替わりになるどころか安全であるから メーカーは非常時にはろうそく代替になるタイプを出せば大ヒットするはず・・ということでした

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    高齢者の志向・行動・ウォンツ・ニーズ()

    ◎不思議!落ち葉が歌う/水道蛇口がしゃべる/電灯がタダで灯る

    かつて沖縄県の一部地域では濡れた落ち葉から音楽が聞こえる水道の蛇口をひねると声が聞こえるという珍しい現象が起こっていました また不思議ではないもののアンテナ線を張って電球をつなぐと点灯するということもできました

    これらの現象は 当時沖縄に存在した米国の放送局のアンテナから発する強力な電波によって起きたものでした 

    その放送局というのはVOAVoice of America=アメリカの声)という 米国がおもに自由主義ではない国に向けた内容の国営放送で これを全世界に向けるために米国外にも多数の中継局が必要で その一つが沖縄にあったのです (この中継局は沖縄返還と同時に国外(フィリピン?)に移転しました) 

    現在のVOAは短波 中波 FMやインターネットなどで情報発信されていますが 昔は短波と中波の放送のみでした

    当時のVOAの電波強度が私には不明ですが 中波放送のほうが短波より格段に電波強度を必要としたので 中波の発信電波が作用したのでしょう

    参考に その後のVOAフィリッピン中継局の電波は1000キロワット 日本では 東京のNHK第一放送の電波は300キロワット 同じく民放局は100キロワットなので いかにVOA電波が強力だったかがわかります

     

    ◎ジャミングという妨害電波

    以前にどなたかのブログで「VOAの放送をジャミングする某国の放送」という内容の報告がありましたが ここで使われている「ジャミング」とは 妨害電波そのもの またはその電波を発する行為を示すものです

    実はこのジャミングという方法は第二次世界大戦中に使われ始め 戦後は共産圏の国などで 自国にとって不利益・不都合な情報を流す他国からの放送を妨害する目的で使われて現在も続いています 

    具体的には「バーというような連続雑音」や「語り」「音楽劇」などを強烈な電波で流して 他国からの放送内容を全く聞かせないようにしています

    VOAの強力電波を上回る電波を某国は出しているのでしょうか?

    私が放送のジャミング音を聞いたのは今から50年ほど前からで 短波放送で一般によく聴かれる3メガヘルツから12メガヘルツくらいの間にも多数 現在でも存在しています

     

    ◎「ジャミング」は一部シニアには懐かしい言葉

    1970年代前半から(その後10年間くらいか?)日本ではBCLブーム起きました BCLとはBroadcasting Listening/Listenersのことで 直訳すれば「放送聴取/放送聴取者」ですが 実態は短波放送を聞いて楽しむことでした・・このブームに乗ったのが当時の中学生から高校生でしたが BCLではイヤでもジャミング音を耳にしたもので 現在この人たちは60才代に入り 上は65才を過ぎています・・というわけで「ジャミング」という言葉を懐かしく感じるシニアも多いのです

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    ↑このようなラジオで短波放送に夢中になったBCLブーム
    ◎古くからあるが再び出てきた言葉「ジャミング」 !

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    近年流行のドローンですが 遂に災害時に人を乗せて救出するモノ(これはもうドローンと言えないのか)”空飛ぶ自動車”(どちらも現時点では試作品)まで出現するなど 社会に貢献する一方で 

    犯罪や戦闘にまで使われるようになっています そこで悪用防止のために出現したのが ドローンをコントロールする指令電波を妨害してドローンを操縦不能とする装置で これに使われる妨害電波そのもの または その電波で妨害する行為を「ジャミング」と言います※ 

    最近のニュースで「ドローン犯罪に備えて 今年多かった祝賀パレードにジャミング電波が使われ また 来年の東京オリンピック・パラリンピックでも使われる」という情報が流れました 

    調べたらそのための装置はジャミングガンというそうです 

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    ↑ジャミングガンの例 右はドローンジャマーと称していますが

      Jamとは電波を邪魔(ジャマ=妨害)するという意味ですから

    なにやら日本語と英語が重なる?

     

    また 携帯電話やWiFiGPSなどへのジャミング用小型機器は市販されています

    ※ジャミングは単に妨害を意味するが 特に電波で妨害する場合に使われることが多い


    ◎「ツイート」が「ツイーター」に結び付くシニア !

    今や老若男女 一国の大統領から一市民までツイッターでツイートする時代ですが 

    「ツイッター」と「ツイート」という言葉を聞くと “今のシニア”たちは「ツイーター」を思い出します この「ツイーター」とはオーディオ装置の中で 理想的な再生音を得るために 低音/中音/高音の3領域(3ウェイ)または中低音/高音の2領域(2ウェイ)それぞれに適した専用のスピーカーが受け持つ方式がありますが そこで高音専用のスピーカーが「ツイーター」とよばれます

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    ↑3ウェイの例:左上の最小スピーカーがツイーター(JBL社製品)

    この「ツイーター」が出現し始めた頃によく説明されたのが・・

    「ツイーター」とはtweet「ツイート・・小鳥がさえずる(動詞)または小鳥のさえずり声(名詞)からきている呼称」・・というもの というわけで シニアの人たちが今「ツイート(する)」と聞けば それは「ツイーター」に結び付くものです

     

    ところで「ツイッター」はtwitter「小鳥がさえずる(動詞)または小鳥のさえずり声(名詞)」・・と tweetと全く同じ意味・・但しtweet違う点は (落ち着きなく)早口でしゃべる(動詞)または(そわそわ おどおど など)落ち着きのない状態(名詞)」という意味もあります

    ところがツイッターで何かを述べることは「ツイート」すると言いますから twittertweetの両方が使われている状態となっています

     

    ならば ツイートするのはツイッターではなくツイーターと称するのがスッキリすると思われますが そう呼ばなかった理由はやはり・・ツイッターには「早口でしゃべる」という意味もあるからでしょう

    逆に ツイットすると言わないのは twitツイットという動詞はあるものの その意味は「責める」「なぶる」なので使えず ツイートと言うのでしょう  

     

    余談ですが 今「ツイーター」をネット検索すると一寸驚きます それは・・

    ツイーター情報はクルマ用の製品 つまりカーオーディオ用のツイーターばかりで 従来の住宅室内でのオーディオ装置のツイーターに関しての情報を探すのに非常に苦労する・・というような状態だからです

    というわけで 今「ツイーター」市場はシニアより若い世代のクルマ所有者に支えられているように感じます

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    ↑カーオーディオ用ツイーターの例(リファレンス社製品)

     

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    高齢者の志向・行動・ウォンツ・ニーズ(4)

    この「不惑の歳40才が”人生の対称軸“になる現象」は・・
    マーケティングや経営のコンサルタント”として著名な谷口正和氏が 今から30数年前に あるビジネス研究会にゲスト講師として招かれた際に唱えられた・・

    「人生50才ミラー」説がベースになっています

     

    氏の説は・・

    一生を100才として その半分の50才までに起こるコトや行動を0才から順に並べてみて それらが映るように50才の位置に鏡を置いて覗くと あたかもその50年先に同じ(ような)ものが見える・・というもので 

    例えば・・0才児のオムツは100才近くに(大人用)オムツとして 義務教育は生涯教育として見える(考えられる)・・など ↓ 下図参照下さい

    IMG_20191213_0001 (2)
    そこで 私なりの見解として前回のブログで述べましたように・・人生100年より80年”としたほうが現実的であり その半分の40才は色々な意味で重要な位置にあるということを踏まえて・・私は 人生80年として半分の40才に対称軸を置いてみることにしたのが・・「不惑の歳40才は人生の対称軸」で 以後文中は略して「40才=対称軸」説とします

     

    さて谷口氏が例としてあげたコト・モノに追補して 「40才=対称軸」の左右にシンメトリーのように並べてみたものが下図です(並べると左右に長くなるので 左右に分けて表示します)40taisyoujiku-left (2)

    40taisyoujiku-right (2)


     (上図に「ベビーカー」←→「車イス」の例が
    抜けていました


    上図の一部の事柄について補足説明しますと

    色覚”については・・ 幼児期には最初に赤色を感じ始めて その後→オレンジ色→黄色→緑色→青色の順に感じるようになる つまり波長の長い色から感じるということ

    逆に高齢になると 波長の短い青色から見えにくくなり 最後まで見やすいのは赤色となるものです

     

    趣味・収集”については・・ 子供の頃から社会人になる前までは色々な趣味や収集・採集などに打ち込めるのですが 社会人になると それらから遠ざかる または中断することになるものの リタイア後は意識が再燃して活動再開する人が多いものです 再開の原動力として”子供時代には無かったおカネと時間”が作用しています

     

    この図に並べた事柄の他にも じっくり考えれば当てはまるものが もっと思いつくはずです それをもとにすれば 新しい”熟年向けのモノやサービス”が考えられるでしょう ・・これは一種の”強制発想法”!


    それにしても この現象・・昔から言われる言葉にもに通じますね
    "歳を取るとまた子供(のような状態・言動)に戻る"人も多いため 曰く・・「二度わらし」 「年寄り子供」 また 「三つ子の魂百まで」も関連します

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    高齢者の志向・行動・ウォンツ・ニーズ(3)

    本題に入る前に・・

    雲雀と書いて「ひばり」と読む機会は多いものですが 四十雀と書いては「しじゅうから」 五十雀は「ごじゅうから」・・これはそれほど多くはないものです

     

    四十雀はスズメ目シジュウカラ科の小鳥で平均全長14.5センチ

    五十雀はスズメ目ゴジュウカラ科の小鳥で平均全長14センチ

    40kara 50kara
     シジュウカラ
             ゴジュウカラ


    ◎人生の折り返し点は40才が妥当!?


    前回のブログで述べましたが・・
    「実質的な”人生100年時代”にはまだ早く 今は80年の時代」とするのが妥当 ではその中で 人生の折り返し点はいつなのでしょうか

    「折り返し点」のとらえ方は様々でしょうが 人間の生理的・肉体的な折り返しは(個人差はありますが大まかには)40才頃を境に生じます 例えば・・下記の症状が出始めます



    ・老眼・・早い人は40才代から


    ・眼球の水晶体の黄変


    ・骨密度が減少↓

    kotumitudo-graph (2)
     

    ↑グラフは「Lumbago」https://www.lumbago-guide.com/bone-mass.html より引用

     

    ・聴力(特に高音域)低下
      40才代は30才代までと比べると可聴域全体に低下して 
    特に4000ヘルツ以上の高音が聞こえにくくなる     (50才代以上になると2000ヘルツ以上でも難聴化)


    ・更年期障害が男女とも始まる
           不眠 疲れやすい 神経質になる のぼせ 目まい 
    寒気 知覚異常 精力減退など


    ・クモ膜下出血が増える
     男性は40~50才代がピーク 女性は40才代から高齢に
    なるほど多い


    ・肌の老化始まる
      特に女性は更年期になるとホルモンの変化によって皮膚が薄くなり
    紫外線や乾燥など外部からの刺激を受けやすくなる


    ・尿失禁が増加
      尿もれは 昔は 妊娠出産経験した女性が多いとされましたが 
    最近は小学生までにも増えている状況で また男性でも20才代から始まる人も8人に1人 しかしやはり男女とも40才代になると増えて 男性で13%(ユニチャーム2014年調べ) 女性ではほぼ半数いると言われています

    ・認知機能(記憶力、言語能力、判断力、計算能力など)の低下が始まる↓
    ninti-graph
     (↑森永乳業発表データより) 

    以上の状況を踏まえて注目するのは・・

     

    ◎「四十雀(しじゅうから)」という名のスポーツチームが全国に !


    現在 日本全国のサッカー フットボールそしてフットサルなどのチームに
    「四十雀」という名を付けたところの なんと多いこと・・「帯広四十雀」「仙台四十雀」など ご当地四十雀が多数あります 


    勿論「40()から」のシャレ感覚で 実際にチーム構成は熟年・高齢者ばかり


    この状況を私が初めて知ったのは25年ほど前ですが 当時から なぜか特に
    サッカーチームにこの名が多いことに気づいていたので 今回調べたら そのルーツが分かりました


    最初に名乗ったのは「四十雀クラブ東京」というサッカーチームで 
    1952(昭和27)年に創立の”40才以上のチーム”としては日本最古で その後の各地に発生した「四十雀」と付いたチームの元祖です (現在は40~80代までの約200名が所属)

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    「四十雀クラブ東京」のメンバーの一部

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    広島四十雀サッカークラブ

     

    これも 皆さん体感的に40才くらいが境目と感じているからではないでしょうか


    これらは(私の調べた限りでは)すべて男性のチームです ところが・・

    林真理子 著の「女はいつも四十雀」という本が今年(2019)5月に出ました やはり女性も40才を意識しています

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    ◎「初老」も「不惑」も40才のこと


     「初老」という言葉 本来は「40才の異称」

    そして「不惑」も「40才の異称」・・孔子が論語で「四十にして惑わず」と言ったのも 40才を境目と認識したからか?(私は「論語読まずの論語知らず」なので 間違っていたら御免なさい)


    この二つの言葉は 昔も今も 生理的・肉体的能力は40才頃が
    頂点で境目となることを表しているのでしょう 社会や文化が変異しても人間の生物的形質は(何万年も経過すれば別でしょうが)変わらないから「初老」と「不惑」という言葉は生きているのでしょう


    蛇足ですが・・「初老」は「初老の紳士」などと年令特定されない使われ方をされ 
    「弱冠」は本来20才の異称なのに「弱冠23才」などと使われて 本来からずれる例が多いものです

     

    ◎雑誌「新潮45」の創刊時は「新潮45+」だった


    この総合雑誌は1985年創刊以来 手記 日記 伝記などのノンフィクションや
    多様なオピニオンを載せてきたが 昨(2018)年に 問題となる記事掲載によって 同年9月に休刊となった 

    この雑誌の創刊時は「新潮45+」であり これは45才以上の
    読者層をターゲットとしたのだろう・・というのは 欧米では それ以前から シニアマーケティング・高齢者市場においては

    50才以上を「50+」(フィフティ プラス) 55才以上を「55+」という表現をしていたからです

    (実際の;+は50などの数字の右肩部にやや小さく表記することが多い)


    つまり創刊時は 人生の境目を過ぎて円熟した読者層を想定した
    ものだったのでしょう もともと新潮社はシニア層に対しての意識が強かったので 同社独自の企画設計による「高齢者向けラジオ」も発売していたくらいです

     

    最近は日本企業の商品やサービスに「〇〇+」という表現が増えましたが 新潮社はその嚆矢だったと言えましょう

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    参天製薬ホームページより

    jr-50plus (2)
    JR
    東海のホームページより

    ocuvite50plus (2)
    ボシュロム・ジャパン社のホームページより

    60plus-sportclub (2)
    シニア専用スポーツクラブ「60+」のホームページより

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    次回は「40プラス」関連について・・の予定です

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