◎東京・池袋の高齢ドライバーによる事故は・・
とにかく毎日のように日本中のどこかで高齢ドライバーによる事故が発生しています 私が時々クルマで通る場所でも事故が起きました
それが 今年2019年4月19日に東京都豊島区池袋で 87才の男性が運転する乗用車が赤信号なのに暴走して自転車をはね飛ばして 3才の女児と31才の母親が死亡 さらに歩行者4人もはねて合計8人が重軽傷を負った事故です
原因は“アクセルとブレーキの踏み間違い”
この事故は色々な意味で問題となったのですが ここでは省略します
娘と妻を亡くした夫は 生前の娘の可愛い姿と声に妻の声と自分自身も加わった楽しいシーンのビデオ映像を7月にテレビを通じて流してもらい 「事故を起こした人には“厳罰”を処して欲しい」と訴えています
私は事故から3か月経った7月21日も この場所を通ったのですが いまだに花束がいくつも添えられていました
池袋の事故があった場所
↑献花と後方は豊島区役所ビル (撮影は6月18日)
◎高齢者ドライバー事故多発のデータ
・江川紹子(ジャーナリスト)氏によれば・・
(2019年4月23日付けhttps://biz-journal.jp/2019/04/post_27599.html)
「警察庁の統計を見ても、交通事故の発生、死傷者数は減り続けているのに 高齢運転者による死亡事故は例外で、下げ止まっている。さらに、昨年の年齢層別死亡事故の数値を見ると、10年前の発生数を
100として計算する指数は、全体的には66まで減ったのに、80~84歳については114、85歳以上は196へと増加している。
年齢層別免許保有者10万人当たり死亡事故件数は、85歳以上が16.27とダントツに高い(次いで高いのは16~19歳の11.43。もっとも低い35~39歳は2.84)。
2017年の交通安全白書の特集「高齢者に係る交通事故防止」によれば
75歳以上の運転者が起こす死亡事故の原因は、ハンドル操作を誤ったり ブレーキとアクセルの踏み間違いなどの「操作不適」がもっとも多い。」・・とのこと
・交通事故総合分析センター資料によれば・・
「ペダル踏み間違い事故発生率」では 25~54才=1%以下 それから年齢が高くなるほど発生率が上がり 75才以上=3%強 と3倍以上となる
◎私の目前で発生した事故は防げるのか?
現在 当然のように自動車メーカーなどが 事故防止につながる装置を搭載したクルマを製造したり 後付け装置などを開発販売し始めています
例えば “追突防止”“歩行者衝突防止” “自動運転 = 同一車線内自動走行など”ですが 最近 目立つ“アクセルとブレーキの踏み間違い”による事故の防止目的で(A)“アクセルを急に踏み込むと 急発進せずに ゆるやかに動き出す”という設定の装置が多く採用されていて 一部には(B)“アクセルを急に踏み込むと ブレーキがかかる”という装置もカー用品などで販売開始していますが このタイプの装置はまだ機構が複雑で改良の余地が多いと思われます
昨年 私が運転しているクルマの目の前で 高齢ドライバーによる "明らかにアクセルとブレーキの踏み間違い”による事故が起こりましたが この事故は 先述の(A)ような装置では効果が無いと言えるものでした
その事故の発生状態を(文章だけでは表現困難なので)図を使って説明します
“アクセルとブレーキ踏み間違い”の事故
(下図のAが高齢者ドライバーの運転する車)
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このケースの場合 A車の高齢ドライバーがアクセルを急に踏み込んで “急発進しないで ゆるやかに前進”する装置が働いたと仮定したら Bのクルマではなく私のクルマCが衝突されていたでしょう
また”前を走行するクルマへの追突防止機能”がついていたとしても役に立たない事態でした 現時点では“クルマの前を人または自転車が横切りそうになる場合の衝突防止機能は開発されていますが・・
クルマどうしが通常のスピードで直角に交差するように走行して起きる衝突は避けられないでしょう
ゆえに”急なアクセル踏み込み”に対しては”完全に発進不可”とする必要があります
“アクセルとブレーキの踏み間違い”による事故は 現在主流になっているオートマチック車ゆえの事故でもあるということは 昔ながらのマニュアル車を運転した経験がある方なら痛感されていることでしょう
とは言え やはりオートマチック車は便利なので 自動車関係各位には 事故防止に関する更なる改良・改善または発明?をお願いします
◎歳とるほど“運転に自信”“運転得意ほど事故多し”
「高齢者ほど運転に自信あり」
調査実施者:NS&ADインターリスク総研
2017年発表
2017年発表
調査対象者:20~80才以上
結果:≪運転に自信がある人の存在率≫
20~29才=49.3%
60~64才=38.0%
60~64才=38.0%
これより高齢になるほど
驚異的にグングン数字上昇して
驚異的にグングン数字上昇して
80才以上=72.0%
「運転が得意と言う人のほうが事故率が高い」
調査実施者:旅行サイト運営の「エアトリ社」
(2019年7月22日発表)
(2019年7月22日発表)
調査対象者:20~70才代の男女772名
結果:≪運転への自信の程度≫
「普通」の人=約半数
「ややあり」の人=23.4%
「非常にある」人=11.5%
・・つまり「運転に自信あり」は
・・つまり「運転に自信あり」は
計約3人に1人
≪運転中に事故を起こした 又は
事故に巻き込まれた経験率≫
事故に巻き込まれた経験率≫
「運転に自信が無い人」=52.6%
「運転に自信がある人」=75.7%
シニアの皆様 運転に自信がある方は
特にご注意あれ!
特にご注意あれ!
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