明けましておめでとうございます
今年も皆様のご健勝を心よりお祈りいたします
◎月のうさぎもびっくりの今年
うさぎの姿が見える月に向け、日本の航空宇宙企業のispace社が主導する「HAKUTO」(白兎)という名の民間チームが送り込む機材で初の月面探査を この春に行うそうです。
↓ HAKUTOのマーク
↓ HAKUTOのマーク
一方、昨年に民間人で初めて国際宇宙ステーションに滞在した前澤友作氏(衣料品通販サイトZOZO創業などの実業家)は今年8人の仲間と世界初の民間人による月周回旅行をする予定とのこと。
このように2023年は”多くの民間人や機材が来訪する”というので月のうさぎもさぞや目を見張る年になるでしょう。
◎ツタンカーメンが見た月は・・
原始地球が誕生してまもないという45億1千万年前(他説あり)に、火星と同じくらいの大きさの天体「テイア」が衝突して(思わず「いテイア」と言ったかどうか?)飛び散った破片が集結して月が出来たという説が(諸説ある中で)有力だそうで、誕生直後の月と地球の距離は現在の38万4400キロの約1/16(諸説あり)しかなかったそうで、それから年々離れて行って現在に至っていますが、現在でも月は年間3.8センチ地球から遠のいていることが判っています。
これらの数値は、半世紀前に”米国のアポロ15号の宇宙飛行士が月面に設置した反射鏡”を利用して地球から発射したレーザー光線の往復時間から割り出すものだそうで、現在までその計測は継続されているので・・「アポロ計画はまだ続いている!」とも言われています。
ところで、月が45億年余りの間に1年間に遠のく距離がずうっと3.8センチであったのではなく、それよりも小さかったたり大きかったりした期間があったことが分かっているのだそうで、恐竜時代は分かりませんが、エジプトのツタンカーメン王の紀元前1330年(今から3350年前)で計算すると・・現在よりもわずか127メートルだけ近かったことになります。
地球の周囲を巡る月の軌道は楕円なので先述の38万4400キロというのは中間値であり、地球への近地点と遠地点の差は4万2千キロもあるのに、その見かけの大きさの変化は (スーパームーンと言われればやや大きいと感じますが)普段は感じられないので、127メートルでは影響無しに等しくて、ツタンカーメンが見た月は現在の我々が見る大きさと変わらなかったと言えるでしょう。
◎インドの神話では月に見られるのは”うさぎの煙”?
『昔々のインドにうさぎと猿と狐が一緒に暮らしていました。3匹は菩薩の道に向かって修行していました。その様子に帝釈天が感心し、本当に仏を心に持っているのかを試そうと思い、老人に姿を変えて3匹のもとを訪れて「貧しくて身寄りもない自分を養ってほしい」とお願いしてみたら、猿は木の実や果物を、狐は魚をとってきましたが、うさぎは山の中を懸命に探しても食べ物を見つけられませんでした。
ある日、うさぎは猿と狐に「食べ物を探してくるので火を起こしておいてほしい」 と頼み、火が燃え盛った頃にうさぎは”自分自身を食べてもらおうとして”火の中に飛び込んで死んでしまいました。すると老人は帝釈天の姿に戻り、うさぎの慈悲深い行いを全ての生き物に見せるために、その姿を月の中に映し出しました。月面で雲のように見えるのは、うさぎが焼け死んだ際の煙なのです。
これはブッダの物語を集めた「ジャータカ神話」に収められている話で、これが日本にも伝わって「今昔物語」や民話になったそうです。』 (『』内は「広報とだコミだより」より)
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ここで話題は飛びますが・・前述の「ジャータカ」、インドの2大叙事詩と言われる「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」、「マハラジャ」などここにカタカナで表記した単語は全て”ア”という母音を含んでいるのはなぜでしょうか? インドあたりの言語の特長なのでしょうか? まあ、「ゴータマシッダールタ」、「カーマスートラ」、「アーユルベーダ」、「マハトマ」、「ガンジー」、「タゴール」、「カースト」、「シタール」、「ラビシャンカール」などという単語もありますから全てのインド系言語にはあてはまらないことは分かりますが・・どなたかご教示ください。
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今年もよろしくお願い申し上げます
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